丸い呼吸をしない というのは本当に勿体無い。 今のままでいいの? と思ってしまう ちょっとした理由。

自分の体との付き合い方

丸い呼吸をしない というのは本当に勿体無い。
今のままでいいの? と思ってしまう ちょっとした理由。

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このページを見てくださっているということは、呼吸のことについてとても詳しいか、既に上手に出来ている。
もしくは、今、まさに 呼吸のことについて何かを探している最中なのかもしれませんね。

呼吸の方法が、気になる理由やきっかけは、人それぞれ理由が違うと思うのですが、何かを学んだり実践する時に、本当に気をつけた方が良いことが 二つ あります。
ここでお伝えすることは、私がずっと前から気になっていて、注意深く観察し続けた結果、ようやっとわかってきたことです。 もっと前にわかっていたら良かったなと思ったことなので、興味のある方のヒントになれば幸いです。

 

思ったよりも大きな二つの問題

<1点目>
ルートや時間などが重視されすぎていないかどうか?

<2点目>
無意識に刷り込まれた、胸式、腹式という言葉による制限をしていないか?

 

これをみてどう感じたでしょうか?
どこに問題があるかわかりますか?

答えを見る前に、ほんの少しでいいので考えておくと、結構楽しいですよ。
ここで伝えていることは、私なりに長い間感じ続けていることを、今の私の言葉で言語化したものですが、もしかしたら あなた方が、より上手に伝えることができるかもしれませんので、まず最初に それはなんだろうか? と 考えてみてください。
考えましたか?

それでは答えをおしらせします。

小さな解説

「1点目 」

ルート(息の道筋)と秒数による弊害。

ある効能を得るために、ルートを決めたり、秒数で吐く・吸う・止めるなどを管理することがあったとして、それで効能をそれなりに得た時に起きてしまう大きな弊害のことです。

学ぶ際には、分かりやすい指標があると、とても便利なので、ルートや秒数での管理があると、出来ていない・出来ている というのが、誰でも分かります。
つまり、出来ていなかった時との差がわかりやすいので、達成感が得やすく、また、教える側もとても楽です。

特定の効果や効能を引き出すためには、これらの方法が有効なことは、ほぼほぼその通りでしょうし、全く何も知らないよりも、全く何も出来ないよりも、かなり良いことであるとは思うのですが、呼吸ってそれだけではないんです。

でも、初めに学んだことの先にしか正解がないと思いがちになるという、大きな弊害がここで自然に生まれやすいので、この点についてだけは、十分に気をつけていきたいところです。
「2点目」

文字の持つ力による、無意識下の刷り込みによる問題。

文字はそれぞれ、独自のイメージを持っているところに異論を挟む人は少ないでしょう。
生とあれば、生きている、生のなどのエネルギーを感じるように、腹にしろ、胸にしろ特定のイメージを持っています。 そこに 式のイメージが組み合わさることで、部位限定というイメージが無意識に刷り込まれてしまっていることにお気づきでしょうか?

最初の1点目にあった通り、こちらも教えやすいです。
1点目はルートと秒数を用いて、全く知らない人でも、管理ができるようになりました。
2点目は部位を意識させることで、部位単位で管理ができることを強く促しています。

実は、ここにとても大きな弊害が生まれています。
呼吸は部位で調整するだけでいい。
胸式と腹式を学んで、それぞれが出来るようになったらそれで完成。

果たしてそれは本当なのでしょうか?

小さなころに遊んだであろう、ゴム風船を思い出してください。
ゴム風船を膨らますと、最初は小さな丸ですが、次第に大きな丸になっていきます。
最小の表面積で最大の内容量を得るので、前も後ろもあったものではなく、どちらからみても同じような姿です。

胸式の動作を行なった時、背中に意識にほとんどありません。
意識から外れてしまうので、胸側はなんとか広げることが出来ても、背中は広がらずに膨らみません。
背中は硬いままです。

腹式を行なった場合はどうでしょうか、お腹の出っ張りや凹みはすぐに理解できても、内臓や横隔膜までの意識や、それらを使った自由自在な動作は難くはありませんでしたか。

部位を限定して伝えることで、伝わりやすさが生まれ、確かに何も出来ていない時よりは、良いものの、意識している部位単位でしか上手にはなれず、体全体を上手に使うことが逆に難しくなります。 ここが問題です。

ゴム風船が膨らんだり萎んだりするときのように、肺が膨らむ時も萎む時も 全体が膨らみ、全体が萎むようになっていく方が自然だし、何よりも部位限定ではない、全体を統合して使えるようになる方が、より緻密で滑らかな動きができるようになっていきます。

無意識に刷り込まれてしまう、言葉の持つ意味を意識して排除しながら、全体を是非観察してやってみてください。

物理的に背中側も広がるし、肋間も意識していくことで、もっと広がり狭めることもできるし、内臓を意識することでもっと柔らかくなり、横隔膜も意識して上げ下げできるようになると、お腹を突き出してのコントロールではなく、内臓を上げ下げしてコントロールすることが出来るようになります。

横隔膜内臓背中側と胸側の肋間肋軟骨全体を丸くするような肋骨の動き。
これが出来るようになると、滑らかな動きによる長い息のコントロールが無理なく、ごく普通に出来るようになります。

丁寧に育てていけば、意識してすれば、1分間に1回で大丈夫な呼吸も次第に出来るようになります。 そうなる頃には、キーボードを叩いたりする程度の、安息時であれば1分間に3回もあれば事足りてしまうほどの呼吸の持ち主になりますので、常に穏やかな気持ちでいるのも、ごく自然なことになります。

呼吸って本来そういうものなので、丸い呼吸をしないっていうのは本当に勿体無いなと、ついつい思ってしまうのです。

もし、そんな呼吸を手に入れたいなと思ったら、無意識に刷り込まれてしまったイメージから脱出して、体の本当の機能を最高に使えるように意識すること、それに日々の小さなトレーニングと違いを感じる力を育てることで、まだまだ体は変わっていきます。

よかったら、そんな風に意識して動いてみてください!!

行動してみると、本当に違いますよ。
実際にやってみてくださいね。

 

丸い呼吸の雰囲気はこちらの動画をご覧ください。

 

 

自分の意思でほぼ自由になる唯一のものが呼吸です。
体と心の親和性を生み出しやすくなる、すごい力を持った呼吸を、もっと楽しんでいけたらいいなと思っています。

ここまでにお伝えしたことが、少しでもヒントになっていたら幸いです!!

 

以下は、純粋な講座のお知らせです。
ここから先は講座のご案内になるので、必要のない方は、丸っと飛ばしちゃってください!
<ちょっと不思議な呼吸の講座のこと>

自分でやってみても、どうしても一人では習得が難しいという時には、呼吸のことに特化した、施術による調整と、座学と実技を合わせた呼吸の講座もやっています。

施術による調整では、まず肋間を緩めます。次に胸骨の脇にある肋軟骨をもっと柔らかく動けるよう、繋ぎの部分を柔らかくし、背骨と肋骨の繋がりの部分である肋椎関節も緩めます。
そして息の長い呼吸が苦しくない理由や、どのように意識することで無理なく、手に入れられるかを、座学でお伝えして、実際の呼吸をその場で真似ていくことで、使い方の基礎を体と脳に体感でどんどん覚えてもらいます。
施術により拘縮が解かれた肋骨により、その場で呼吸が楽になり、より良いスタートがきれるようにし、そこに実技と座学の合わさった呼吸に特化した専用の講座です。

対面講座で、時間が少し多めに必要なものになるですが、もしどうしても使いたくなったら、使ってみてください。

肺の奥の下の方まで自然にスーッと空気が入ってきて、胸も本当はこんなに広がるんだとわかる、それがわかるだけでも気持ち良い講座ですが、実技が入るのでここから育ちます。

また、息が浅くて妙に生きにくい時に、無理なく自然に立て直すのにも、本当に便利なものなので、もし、そんなことで辛いなと思っている時にお使いいただくのも、いいかもしれません。

 

お知らせはここで終わりです!

 

 

最後までご覧いただきありがとございました!!