独学ってこんな感じ

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先生や師匠や参考書があれば、聞いたり調べてしまえば、すぐに解決するような小さなことも、答えを持っていない場合、どうしたらいいかを探していきます。
また見つかったものが、果たして正解なのか不正解なのかを確認しなければなりません。

ネット検索に慣れた私たちにとっては、もの凄いアナログな作業でとても遠回りな内容ですよね。

一人で頑張って探して見つかった答えが一見正しいと思えても、それ以外のすべてを調べて、それ以上がなければ、初めてそれが正しいものとなりますが、そのチェックができない限り、概ね正しいや、きっと正しいという部分から抜け出ることははありません。 

それが、一体どんな感じかイメージをしやすくしてみたいと思いますが、最近はあまり見ることがなくなった、ダイヤル式チェーンロック。
自転車の錠として随分前はよく使われてたように思いますが、数字をあわせて錠を外すこんなタイプのものです。

ダイヤル錠

この絵の例だと、0〜9までの数字が4列で全部の組み合わせがあります。
この鍵の正解は、0000から9999までの組み合わせを一つづつ確認することで、いつかはたどり着けるわけです。

独学の場合、これと同じように地道に確認をする必要があります。

最初の頃は、自身のセンサーの精度が低いので、これと同じように数字が少なく、列数も少ないですが、演奏でも運動でも続けていることで、視野や技術、感性が上がります。

同様に継続することで向上したそのセンサーを使って、再度調べることで、答えや正解をより深く知ることもできるようになりますが、本当の世界はもっと緻密で数も多く、また列数ももっともっと多いことが想像ができると思います。

宝くじのロト6やロト7を全て組み合わせるようなイメージがもしかしたら近いかもしれません。
自身のセンサーにあわせて、その全ての確認をしつづけることで、とてもとても遠回りですが、世界のどこに何があるのか、どんな世界がそこに存在するかが、ゆっくりとわかります。

また、この世界がどうなっているかが次第にわかるようになるにつれ、全く初めてのことに対しても、どこに何があるかあたりがつくようになってきます。

そこまで至るにはとても長く長く、気の遠くなるような地道な積み重ねが必要ですが、それが独学の良さでもあり、後半の伸びしろが大きいのが特徴です。

私は、2006年の小さな気づきから、日々コツコツ・コツコツ10年も積み重ねてきました。

最初は答えが全く見つからないまま迷い込んだり、出てこられなかったりと、間違っていたりと辛いこともたくさんありましたが、今では概ね把握できるようになりました。
センサーはまだまだ向上の余地があり、終わりのない世界でもあるので、日々コツコツコツコツ確認しています。

時々進化し続ける理由はここにありますが、こうした地道な積み重ねが日々の施術に生きています。
だから、しっかりとした反応が無理なく自然と出てくれるんです。