肌は肉体の内部を守ってくれる、大切なバリア層です。
もしお肌がなかったらと考えると怖いですよね。
そのお肌には、基礎的な特徴があります。
それは、繰り返しの刺激に対して、バリア層が破れるのを防ぐために、角質を分厚くすること。
とても原始的な防衛反応です。
繰り返しの刺激
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防御反応
この反応は、体のどの部位でも起こりますが、外部との接触が大変多い、手や足で良く発生することがあります。
小さな面積で、コツンコツンと何度も強くあたれば、マメになります。
大きな面積でグイィグイィ、ゴツンゴツンと何度も強くあたれば、踵や足の裏の角質が分厚く固くなります。
「困った困った、これではバリア層が破けてしまう」と肌が反応するからです。
この反応は刺激がなくなるまで続きます。
男性と違い足を出すことの多い女性だと、足の裏や踵はいつも綺麗にしていきたい部分の一つですよね。
固いと見た目も悪いし、触り心地も良くないので、薄くしたい、柔らかくしたいときっと思うでしょう。
そして、余分な角質を削り落とすことをしていると思います。
でも、すぐにまた分厚くなりますよね。
刺激を与えるとバリア層を強化します。
削っても削っても、出てくるのはこのためです。
大切なあなたの体を守るために、一生懸命なんです。
だから、刺激がなくなるには、どうすればいいのかを考えるといいのです。
コツはこの3つ。
・ 姿勢(重心)
・ 歩きかた(脚と体の癖のない使い方)
・ 落ち着いた心(慌てない心)
体が調い、重心が正しい位置にのるようになると、踵側で立つ、つま先側で立つということも少なくなります。 これだけでもかなり変わりますよね。
踵の低い靴を履いて歩行の際に踵から着地しつま先に抜くような滑らかな動きになり、バタンバタン、カツンカツンという音が出ないなら、足裏への刺激は少ないでしょうね。
毎日の歩行での刺激が積み重なると結構大きなものになります。
歩きかたの癖がとれて少し減るだけでも大きな減り方になります。
気が急くと、体も固くなりがちで、動作も自然と急ぎがちになります。
だから、ついついカツカツとした歩行になりますが、少しでも落ち着いた穏やかな心になれたら、ゆっくりと動きやすくなるでしょう。
これらの3つが調うと、しなやかな動作となり、足音もあまりしなくなります。
歩行の度に発生していた刺激が大きく減るのです。
刺激が減れば、バリア層を守ろうとする強い働きがなくなります。
つまり、角質が自然と薄くなってくるのです。
防御反応減少
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* 「もう、体を上手く使えるようになったかな?」 と思ったら、意識せず階段を上る時の足音に注目してください。
ゴツンゴツンという足音が出なくなり、足音が無音に近いほど、体を上手に使えています。 まだ出ているなと思ったら、リラックスをして体と心を緩めてみてくださいね。