指先が冷たくなった時にしてみるといいこと

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室内なのに、指先が冷えてしまうことってありますよね。
 
マッサージなどの施術をする人だったりすると、お客様の肌に触れるのに、手が冷えたままだと「絶対にまずい」「これではいけない」と思って、指先を温めようと意識してみることが多いと思いますが、なかなか温まらないですよね。
そんな時は揉んだり擦ったり、お湯で温めてもすぐに冷えてしまいます。 
 
どうしてかと言うと、急いで温めようという意識が強くでてしまい、その緊張感から毛細血管がぎゅっと締まってしまい、血液の流れが悪くなっていくからなんですね。 

それともう一つ大切なことがあります。
すっと思いつくでしょうか?
 
どうして毛細血管が緩んでくれないのでしょうか?
 
 
  
そこに解決のヒントがあります。
  
 
体は、命を守るために、四肢よりも、体幹の温度を強く保とうとする働きがあります。
四肢に血液が周り、冷たくなった部位により血液が冷え過ぎて戻ってくると命の危険があるので、血流をぐっと絞るのです。
 
だから冬山の凍傷などでは、体幹から一番遠い足や手の先端である指先から犠牲になります。
そこまでしてでも命を守るために、しっかりと働いています。
この反応は凄絶な寒さのある冬山だけではなく、普通にしていても働いています。

ですが、体幹をぐっと温めると余裕が生まれます。
そうすると、四肢へ送り込む分の血流が自然と確保されるのです。
 
そこで、この基礎的な反応を使うために、特定の位置を実際に温めるか、温めるイメージを使って促していきます。
 
 
どうするかというと、結構簡単です。
 

昔のテレビドラマや映画などで、銭湯で、お風呂上がりに瓶入りの牛乳を飲むシーンを見かけたことが一度くらいはあると思うのですが、あの牛乳を手で持ってぐいっと飲む時に、反対の手は何故か腰に添えていますよね。 
 
自然に腰に手を当てたその高さ。 
親指の位置をそのままに、ぐるっと掌を腰ではなく、背中に当ててみてください。

 
その当てた位置をしっかり覚えておいて、暖かくて心地好い温泉があたっているようなシーンを思い描いてみてください。
難しければ、使い捨てカイロを貼ったイメージでもいいです。
 
すると何故か指先に、血が通い始めます。
毛細血管が緩むよりも早く、もっと太い血管に血が通い始めます。
  
 
こうした体の反応がなぜ起きるかを解明するよりも、あ、これってなんか便利! と思っていると毛細血管はより緩みますので、この反応を、ただただ楽しんでみてください。
   

まとめ
 
指先を無理に温めようとしなくても、体の反応をうまく使うと、すぐに温まります。

  
体幹も冷えすぎている場合は、この反応が上手く出ないと思うので、そんな時には体をしっかり温めて、ご自愛ください。