「うーん、ここ最近、なんだか体調が悪い」
眉間に皺が寄るほど、そう思っていても、どこが悪いというほどはひどく無い。
でも、健康ではないのがわかる。
悪いところが見つかれば、対処も断然しやすいけれど、どこがどう悪いかが、自分ではわかりにくい。
だから、これから良くするには、一体何をどうすればいいのかが、全く分からない。
そんな感じのときってありませんか?
そこで、大切なのは、体の状態の観察です。
観察とは、大切なことを理解するために、現在の状態や、変化の表れを、注意深く客観的にみつめること。
こうかなとか、こうだろうと決めつけることなく、淡々をみつめること。
そんな観察の目で、体を観察してみましょう。
普段なら、この不調の原因はと、あれこれ思いを馳せて探ることが多いと思うのですが、それを敢えてせずに、淡々と見るだけ。
結果を導こうとする意識を、横に置いたままにして、淡々と見つめてみてください。
そんな風に、見つめていってください。
お腹の圧迫具合はどうですか?
背中が丸まると、体重が、お腹を囲い込むかのように、お腹にかかってきます。
肩も丸まれば、背中が丸まりやすくなり、じわっと体重が、お腹を囲い込むかのように、お腹にかかってきます。
普段でも意識しやすい胃とか、大腸に上半身の体重が乗っかってきます。
意識しにくい、小腸や腎臓とかにも 上半身の体重が乗っかってきます。
分厚く重たい布団をかけるかのように、上半身のお肉の重さがお腹に乗っかってきたら、どう考えても内臓の動きが鈍くなりそうですよね。
鈍くなったままだと、どうなりそうでしょうか?
タフな内臓を作り上げるための、圧を加えるエクササイズとして役立てばいいのですが、どう考えてもそれは難しそうですよね。
明るい未来や、良い未来は、その先には見えてこないでしょうね。
お腹に常時圧が加わっていたら、いろいろな内臓が動きにくいでしょうし、腎臓だって、肝臓だって、やっぱり疲れちゃうでしょうね。
となると、やっぱり、背中を丸めるのを止めるのがいいと思うのです。
肩が丸まるのも止める方がずっと得だと思うと思うのです。
でも、果たして本当にそうなのかなと、確認してみないと、心の底から納得ができないですよね。
そこで、最初にしてみた「観察」がまた役に立つのです。
肩の丸まりがあると感じていたら、先ずは肩の丸まりを正す方向に意識します。
次に、胸を少し前に突き出し、上に持ち上げるように、鳩胸を思い出して、形態を真似しながら、大きく息を吸い込んでみましょう。
そこで、お腹の圧が抜け気味になったところで、「観察」するのです。
肩が丸まっているときと、どんな風に差があるかを、ゆっくり息をしながら「観察」するのです。
鳩胸のように、胸を少し前に突き出し、上に持ち上げつつ、今度は、背筋を伸ばして、お腹を凹ましながら、再び「観察」していくのです。
背中を丸めていたときと、どんな風に違いがあるかを、淡々と「観察」してみるのです。
そうして、観察の結果が、どうも、背中を丸めていないときの方が楽だと思えたら、どうでしょうか。
肩の丸まりが無いときの方が楽だと思えたら、一体どうなるでしょうか?
姿勢は良い方がいいんだよなと、頭で考えて、理解していても、なかなか行動に移せない無い状態だったのが、姿勢を良くする方が楽だなと気がつけたら、どうなるでしょうか?
そう、少しずつかもしれませんが、良い姿勢の時間が増えてくるのです。
良い姿勢を保つために、これまでほとんど使われていなかった筋肉や腱が育つに従い、良い姿勢の時間が増えてくるのです。
そうなったらどうでしょう。
快適な状態が長続きするので、明るい未来が近づいているのが、肌で感じ取れると思うのです。
体はとにかく省力化が大変好きです。
でも、同様に、快適さも大好きなので、良い感じでバランスがとれるに従い、快適な未来がやってくるのです。
さあ「観察」です。
よかったら、今日から初めてみてください!!
勝手に想像したり、解を先に求めずにいる、淡々とした観察が、素敵な未来に繋がっていることを、味わってみてください。
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