心身の快適な状態を、余計な負荷が何もない状態を仮に「原点」とします。
気がつかないうちに負担をかけたりすることもあるでしょうし、大人の事情で頑張らないといけないなどで、強い負担をかけることもあるでしょう。
どんな時であっても、最初は小さなズレから始まります。
小さなズレの調えやすさですが、大きなものと比較したら、一体どう感じるでしょうか?
そう、ズレの量が少ないほど簡単です。
更に言えば、改善のタイミングが早ければ早いほど簡単です。
ズレが凝りや疲れの場合、自分で出来る範囲を超えた場合、周囲に凄い腕の良い施術者がいて、気の向くままに調整をお願いできるとしたら大変便利ですよね。
ただ、いつまでもその施術者に頼り続ける人生というのは、どうしたものでしょうか。
心地が良くて、とにかく愉しいので好んで使う! というのであれば勿論良いのですが、肉体の辛さをとってもらい、元に戻すだけのことに対して、常に居てもらわないと困るという状態ならば、なんだか、すこし違うと私は思うのです。
実は、小さなズレを自分で感知できるようになると、世界が変わります。
早期であればあるほど(ズレの量が小さいから)調えるのはそんなに難しくはなく、自分で素早く調えることが出来る可能性が高くなります。
体と心の「原点」それは一番心地良い状態。
ここを一度体感で感じて、記憶していたら、更に強くなれます。
戻るべきところを知っていると、ズレを感じやすくなるのと、例えズレてしまっても、どちらにどれほど戻していけば良いかが自然とわかるので、これまでのように、これくらいかなとか、こうだろうというような思い込みのもとで対処して、微妙にズレていたりすることがな苦なり、その分「原点」に戻りやすくなります。
また、凝りや緊張が酷くなり長く続くと感度が鈍くなり、丁度いいと感じる「強い刺激」を求めてしまいがちですが、いかがでしょうか。
体にとって本来不要なほどの「強い刺激」を何度も使っていると、それで良くするどころか、却って酷くすることになりますが、そうしたことが自然と防げるようになります。
もし、毎週のように「強い刺激」を求めて長い期間続けているとしたら、本当の意味では良くなっていないという証拠です。
もしも何と無く身に覚えがあるようでしたら、今の方法のままで良いかどうかを胸に手を当てて確認してみてください。
心身を良くするためには、本当に色々な方法があります。
一つではないんだと思うだけでも選択肢は広がり、その分良い未来が近づいてきます。
最初から結果をこうだという風に、頭から決めつけずに、一歩か二歩引いて、体で感じながら、本当はどこにあるのかな? と考えてみると、ものの見方や感じ方が少しずつ変わってきます。
変わってくると、見たり感じたりすることも、段々と変わってきますので、思い込みの中では見えることがなかったものが見つかりやすくなります。
どうか、思考ではなく、体感優先で感じとってみてください。
きっと、そこに自分なりの答えが見つかるはずです。