感じるということ

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英語の学習をするときには、相手に伝えるための発音が大切ですが、それ以前に正しい耳が必要です。
日本人が苦手とされるRとLの音の違いが、聞いても全然分からなければ、自身が発声する音が正しいかどうかの判断がつきませんので、正しい発音ができないままになります。 
でも、発音が最初はたどたどしくても、正しい耳があれば、自分で補正が出来ます。
 
それくらい「聞くこと」「違いを感じること」が大切ですが、エネルギーの世界も全く同じです。
 
エネルギーが少しでも使えるようになると、出す側にのみ集中をしてしまいがちですが、出したものに、どの程度の差があるか、微細な差を正確に把握ができないままでいれば、緻密だったり、精密なコントロールはできなくなります。
 
料理なら塩梅の加減が上手にできないと言い換え得ると、わかりやすいかもしれません。
塩をほんの少し足したいところに、ざざざっと入ったら絶対に美味しくないですよね。
  
 
所作が美しければ、誰が見ても素晴らしいなと思えるように、小さな小さなことを大切にすることで、手に入れられる世界が確実にあります。
 
特に、目に見えないエネルギーを取り扱う者は、普段以上に繊細なコントロールが必要ですが、今、あなたはそういった意識を持ち合わせているでしょうか?

実は、こうした差がわかるようになればなるほど、エネルギーを出す際の小さな違いを明確に把握できることで、出したものが、なぜそうなったか、どうしたら変わるのか、どうするのが一番なのかと、自然と判断ができるようになります。
  
そう、冒頭の語学の発音のトレーニングと同じように、エネルギーを出す際に意識や繋がり方を少しずつ変えることで、変わり方がどうあるかを、その場ですぐに学べるのです。
 
何度もそうしたことを繰り返したら、とても深い調整ができるようになるのは道理ですよね。 
 
エネルギーを出すよりも前のことを丁寧に大切に取り扱い、「感じる力をしっかりマスターすること」それこそが、結果として、出力向上や質向上のとても頼もしい力に直接繋がります。

感覚って

ガタガタしている斜めの線よりも、滑らかな線で伝えられるようになると、より素敵な世界に繋がりますよ。