「今日はこれをして、その次にこれ、それからあれと、これと、これ。」
この、これや、あれは、ついつい忘れてしまっても、何も問題ないくらいの軽い事ならば、良いのですが、そうそう軽いものって、あんまりないですよね。
『あれがどうなったかな、これはどうなっていたかな・・・・・・』と、あれやこれやが常に心の中に残ったままでいると、本当の意味で落ち着けません。
「大丈夫、大丈夫、そんなの、全然気にしない、適当に全部無視しちゃう」というくらい、どこかでパッと捨てられればとても楽なのですが、誰もがそうやって、エイっと一気には捨てきれないですよね。
あれも、しなければならない、これも、しなければならない。
後から、後から、この『しなければならない』が、どんどん追加されていったら・・・・・・
仕事ならば、とにかく頑張るしかないでしょうが、普段の生活の中にも、それがずんずん入り込んできたら、結構きついですよね。
そこで、ちょっとでも負荷を減らせたらと思って、この『しなければならない』の内容を分析していきました。
実はこの『しなければならない』には、『小さな負荷』が結構あります。
これが、悪さをする原因にもなっているのです。
そこで、小さなこと。
それこそ、とても小さくて簡単なことで、この『小さな負荷』について考えてみましょう。
それでは、早速、例を一つ。
『輪ゴムを買う』
輪ゴムではなく、ホッチキスの針や画鋲でもいいのですが、使わない人もいるかもしれないと思って、輪ゴムにしてみました。
輪ゴムを買う、たったこれだけでも、実は考えることは結構あります。
「本当は、輪ゴムなんて、くっついてくることが多いので、できたら買いたくないな、どこかに埋もれていないか引き出しをちょっと漁ってみよう」から始まって。
ここはちょっと飛ばしてもいいのですが、「いつ買いにいくか」、「どこに買いに行くか」、「ネットで買うか」、「どんな輪ゴムにするか」、「どれだけ買うか」、「現金で買うか」、「ポイントで交換するか」、「カードで買うか」、「いつまでに必要だったか」、「歩いて行くか」、「自転車を使うか」、「電車で行くか」、「何かのついでにするか」、「誰かに頼むか」、「通販ならいつ引き受けるか」、等々、まあ細々と小さなことを結構考えています。
輪ゴム一つ位でも、実はこれくらいのことを、後ろ側でパパパーっと考えているのです。
どうですか、予想していたよりも、結構、いろいろ考えているんだと気がついたでしょうか。
これが、自分だけで完結する買い物ではなくて、誰かに渡すものであれば、もっと複雑に。
相手があるものだと、先方の都合があったりするでしょうし、もし書類や資料が必要なものだと、そのための準備をしたりするでしょうし、ときには書き直しや作り直しをすることもあるでしょう。
そんな風に繰り返したり、出戻る作業があったら、更に考えることが増えてきます。
あわせて、すべき行動も増えてきます。
人の処理能力は元来高いので、大抵のことはうまくいくでしょうが、あれこれ、対応すべきことが溜まると、それらを『忘れない』ようにするのも、一苦労ですよね。
この心の負担 ”『忘れない』ようにする” が限界を超えると、コップの縁から水が溢れ出るように、一気に辛くなってきます。
ごく短期間なら頑張れるでしょうが、長期間になると大変です。
一つずつ対応していくことで、負担がなくなり、頭の中をとにかくスッキリとさせられたらいいのですが、なかなか減るものではありません。
でも、負担が限界を迎える前に、少しでもいいので、どうにかしたいですよね。
そこで、実際に、どんな風にするといいかを、ちょっと考えてみたいと思います。
ただ読んでいるだけでは、知識は増えても、実際に手にしにくいことがおおいですよね。
だから、しっかり手に入れるために、小さな行動をしてみてください。
というわけで、ここで『一つ』質問です。
『今抱えているもののうち、本当に大切なものは何割ですか?』
ちょっと考えてみてください。
今抱えているもののうち、本当に大切なものは、何割あるでしょうか?
半分は大切?
30%位?
それとも90%かしら?
それとも実は5%だけとか?
いかがでしたか?
何割くらいだったでしょうか。
大切なものの割合が低目ならばよいのですが、もしも100%に近い位、値が高い場合には、その負担を自分で上げている可能性があります。
そう、根がとても真面目だとと、ついつい、すべてが大切だと思い込みやすくなります。
でも、全部が全部、とても大切ということは、なかなかないと思うのです。
そこで、本当にしなければならないことを、上位から順番に選び出してみてください。
そう、自分の時間と頑張りを、どこに費やして、成功させるの一番良いかで判断をしてみるのです。
そうして判断して、あまりこれは要らないなと思ったものは、捨ててしまうことも考えてみてください。
全部に同じように、力を注ぎ、あれもできない、これもできないという状況よりも、これは成功した、これもうまくできた、そういうものを増やす方に意識を変化させるのです。
人生はどうやっても有限です、時間も同じで有限です。
いろいろできるように、能力を育てるにしても、能力を育てるにも、時間と労力は必要です。
そのためにも、今の能力を最大に発揮することがまず大切になります。
というわけで、
無用なものを選び出して『これは中止する』や、『これはもっと上手い誰かに任せる』としてみてください。
長く、抱えてきたものは、苦手な分野のことが多いと思うので、その部分からどうにかしていくと、負担が減った分、心がすっと軽くなります。
本当に必要なものは何なのか、ぜひ、心の内側と相談をしてみてください!!