ここが変わると、思ったよりも大きく変化します。
5回目の本日は、一度ご相談があって、なるほどなあと思ったことの一つである、巻き爪のお話です。
” この 巻き爪 どうにかなりませんか? ”
それは、体の声が本当かな? と、自分の体を使って、体が伝えてくれた声を実際に検証したからです。
疑う訳ではないのですが、実証での確認は大切なので、わざと再現してみたんです。
いまは、便利な矯正装置である 巻き爪ロボ みたいもので矯正するのも良いと思いますが、理由がわかれば、成りにくくなるのはものの道理。
ここでの話はこっちの道理のお話です。
さてさて、それでは改めて聞きますが「巻き爪になる理由」とは一体なんだと思いますか?
まあ、タイトルで既に想像がついていることとは思いますが、姿勢が強く関係しています。
端的に言えば 下記の状態が続くと、ほぼなります。
「親指が浮いている(床についていない)」
「それに近い状態」
以前よりも体の声を訊けるようになったので、改めて体に「ねえねえなんでなるの?」 と訊いてみたら、こう伝えてくれました。
” もともと爪には巻く力が備わっている ” と
なぜかといえば、指に体重がかかると、広がるので、指が広がりすぎないように補助する役割もあるからとのこと。
で、親指をよくよく観察してみました。
確かに親指に体重がかかると、ごく僅かですが爪も変形し広がらないようにサポートしているのがわかります。
巻く力があるからこそ、それが成り立ち、体重が何度もかかることで、絶妙なバランスが取れているんだなと、そういう風に感じました。
どうやら体にはそうした特性があるようです。
しかし、なんらかの理由で姿勢が変わってきて、重心が後ろに下がり、体重が踵側に移っていくと、親指は自然と浮きがちになりますし、時には本当に浮いたままになってしまうことも。
こうなると爪の巻く力が自然と勝ってしまい、次第に巻いていくことに。
そして、それが加速していくと、あるときから痛みを感じ始めます。
更に酷くなると、爪の変形が固定した感じになります。
これが一連の流れであり、体に教わったことの全てです。
ただ、逆もまた真なりとも言えます。
そう、浮いてしまった親指が、本来の状態に戻ってくる姿勢となれば良いだけのこと。
踵によりすぎていた重心が本来の位置に戻ってくれば、指も床につくようになり、次第に巻き具合が減って、爪も元に戻ってくる。
そういう図式が成り立ちます。
私の実証実験は、これをやってみました。
指が浮き上がったままが標準となるように、あえて悪い方向に矯正して固定してみたんです。
で、予想通り爪は巻きました。
どこまで続けたら痛みがでるのかと興味があったので、続けてみたところ、思ったよりも痛くて困ったので、姿勢を再び戻して、正しい状態で固定しました。
自然な状態に解放した感じが正しいですが、そんな感じに調えました。
すると、最初の頃は、巻いた爪に体重が掛かるたびに嫌な痛みがありましたが、お風呂にゆっくり入って、爪を柔らかくして、なるべく指に体重がかかったまま、爪を乾燥させるようにしていったところ、その痛みは次第に小さくなり、何日もすぎるうちに、あまり気にならなくなりました。
姿勢を調えても、瞬時に変化という風には残念なことになりませんが、姿勢と巻き爪は 実直に繋がっていることこの実証実験でしっかりわかりました。
巻き爪は、重心がずれただけで変化するという、とてもシンプルなことでした。
もし、いま、軽い巻き爪で悩んでいらしたら、調えれば逆再生のように変化してくれる可能性がとても高いので、必要そうな場合には、まず下記の姿勢のチェックから初めてみてください。
ここからは必要な方だけ見てみてください。
現在の状態チェックの方法
お家の中で、全身が映る鏡の前に立ちます。
肩幅くらいに足を広げて、真っ直ぐ立ちます。
目を閉じて、体をほんの少し揺ったり動かしながら、一番楽な姿勢を見つけてみてください。
しばらくすると、ここが楽だなというポイントが見つかると思います。
そうしたら、体の状態をキープしたまま、そーーーーーっと 薄っすらと目を開けてみてください。
目をそーっと開けても、首や頭は、開ける前の状態を保ちながら、これからお伝えする内容をチェックしてみてください。
<チェックポイント>
目線の正面に何が見えるか?
体重はつま先と踵の真ん中か、それとも前か、後ろか?
体重は左右の真ん中か?
つま先は、真っ直ぐ前か。内向きか、外向きか?
両手の中指の先と床までの距離は、左右とも同じか?
そんなことを観察してみてください。
この中で、一番巻き爪に関係するのが、重心の位置です。
つま先側か踵側か、それとも真ん中か。
2番目は 左右の真ん中にあるか否かです。
重心は、前過ぎず、後ろ過ぎず、左右の中央が好ましく。
後ろ気味になれば親指が巻きます。
右気味になれば反対の左の親指が、右よりも巻きやすくなります。
自分でできる改善の方法
背骨の土台の仙骨、その仙骨の両脇の仙腸関節の左右の具合のズレが調うと、重心位置はそれに合わせて、するりと変わってくれます。
ただ、この仙腸関節の左右の具合のズレは、付近を押したり揉んだりしたらするりと動くわけではないので、骨盤から下の調整が大事になってきます。
痛かったり、渋かったり、固かったり、冷たかったりする場所を見つけて、まずは、そこをほぐしてみてください。
そのあとで、たったままの姿勢から膝を前の方にずるずると押し出して、おへそも前にだすような姿勢を保持し、少ししてから体を細く揺すりながらから最初の姿勢をとるようなことを、数回繰り返してみてください。
時々でいいので、これを繰り返していくと、次第に余分な緊張がほぐれ、仙腸関節も変わってきてくれます。 遠回りのようですが、これが近道です。
良くなったか変化を知るには、上の方にある、姿勢のチェックをして、一番最初のときと比べてみてください。
そのうち、足の親指や、他の指も床についてくることに気がつくと思います。
そこまでしたら、あとは、その状態が崩れないように気をつけて行けば、良いだけです。
気の長い対処方法に感じられるかもしれませんが、巻き爪になるまでは、もっともっと長い時間をかけて変わってきましたので、それと比べたらかなり短い時間で変わってくるようになります。
希望通り日程でするすると変わるようなものではありませんが、よかったらやってみてください。
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