え、そんなところにヒントがあったとは!  酷い乗り物酔いでお困りの方の新常識はこちら。

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もし、この記事を読んでいるあなたや、あなたの知人が酷い乗り物酔いをいつもしていたら、もしかしたら、この記事が役に立つかもしれません。

そう、最初に簡単にいうと、普段の目の使い方がとても重要だったのです。

 

目

 

 

乗り物酔いを良くするには 脳内の情報混乱を避ける ことが大切です!
人によっては、三半規管を頑張って鍛えるよりも、もっと簡単に改善が可能です。
そのためには??

目の使い方を変えること!!

たった、それだけでとても楽になる可能性があります。 ちょっと長いですが、一通り読んで、試してみて、自分に合うようだったら取り入れてみてください。

 

まず初めに、

どんなことも現状認識が大切です!
だから小さな確認をしてみましょう!


あなたの現在の目の使い方は、一体どんなスタイルでしょうか?

頭の中で、ちょっと想像してみてください。

お部屋の真ん中に置いてある、真四角で真っ白なダイニングテーブル。

各辺に1人が座れる、横幅が両手をパッと広げた位の、ちょっと大きめのテーブル。
テーブルの真ん中には、丸くて真っ白なお皿があり、その上に林檎が一つ乗っています。

りんご

椅子の背は肩の高さまである、細長い背のちょっと洒落た感じの椅子です。
椅子は4脚あり、4名が座れます。

この椅子の一つに、あなたは一人で「深く座って」「背筋を伸ばして」います。

もし、頭の中で想像するのが難しいくて、なんかピンとこなかったら、実際に近くにある椅子に「深く座って」「背筋を伸ばして」を実施してみてください。
座ってポーズができたら、実際に小物を使うか、想像をしてみてください。

 

さて、では、ここから先が チェック の方法です。

最初に、テーブルの向かい側にある椅子の背の上部を見てください。

そのとき、顔はまっすぐ前を向いたままになりますよね。

目玉もきっと、まっすぐ前を向いている状態でしょう。

この状態がチェック開始時の状態です。

 

それでは、チェックをスタート!

 

1) 右隣のにある椅子の 背の上部 を見てください。

質問 > そのときに、あなたの顔はどちらを向いていますか?

 

2) そのあとで、テーブルの上の林檎を見てください。

質問 > 今度は、あなたの顔と目はどちらを向いていますか?
(1)の右隣の椅子を見たとき、「顔ごと向いて見ていた」or「顔はそのままで目だけ動いていた」

(2)の林檎を見たとき、「顔ごと向いて見ていた」 or 「顔はそのままで目だけ動いていた」

 

確認の結果、どんな風に 顔と 目は動いていましたか?

 

 

 

それでは結果です!

もし、指定された物を見る時に、目玉をほとんど動かさず、顔ごと対象物を向いていたら、あなたの物のの見方はヘッドムーブです。

ヘッドムーブは目玉をそのまま動かさずに、顔(頭)ごと対象物を見ます。
ご年配の方に比較的多いスタイルですが、あなたはいかがでしたか?

逆に、顔をほとんど動かさずに、目玉だけを動かして物を見る方はアイムーブです。 こちらは目の表情が豊かに思われることが多いので、演技で伝えることが必要な役者さんが好む動きかもしれません。

物の見方は、癖や好みが出ますので、普段はどちらでも良いのですが、全く目玉を動かすことがないと、目玉を上下左右に動かす外眼筋(目玉の外側にある筋肉)が衰えて目玉が動かしにくくなります。

 

物の見方(目の使い方)のスタイルがどう関係するの?

首の凝りを緩めるのに、頭だけを回す運動をして、ぐるぐる動かした時に、目が特定の1点(例えば壁の時計など)を捉えつづけることができれば、視界がぐるぐる回りません。(アイムーブが上手な状態)

しかし、外眼筋の動きが悪くなっていて、目玉を自由自在に動かすことができなければ、特定の1点を捉えきれず、顔の正面方向の映像が映りつづけ、視界がぐるぐる動きます。(アイムーブが苦手な状態)

あえて例えるならば、手振れ補正機能のない機材で動画をとって、ものスゴイ手ぶれだらけのズームアップ動画を見ている感じになります。 ↓ そう、まるで、こんな感じの映像が延々と続きます。

ぐるぐる

想像するだけで、結構きついですよね。

昔から、船酔いを避けるには、水平線(できるだけ遠く)を見ていた方が良いと、よく言われます。

波のせいで物理的に顔が上下左右を向いても、遠くの一点を目が捉え続けることができれば、実際の天地や水平がわかり、それに対して体がこう動いているんだろうと考えられるので、脳内の処理が楽になされます。

でも、アイムーブが苦手(下手)だと、遠くを見ているように意識しても、波で頭が動くと視界が一緒に揺れてしまい、揺れた視界の状態がずっと続けば、どこが天でどこが地かわからなくなり、水平も不明です。 そうなると三半規管(耳の奥にある平衡感覚を感知)からの情報とあわせて、今どうなっているんだ!!??と、脳内が激しく混乱します。

船酔い(乗り物酔い)= 情報の混乱 がそれで始まります。

大きな船でも、小さなボートでも、自家用車でも、バスでも、酔っている時には、そういう混乱が脳内で起きていると考えてください。

 

混乱を起こさないためには?

三半規管を鍛えるのも大切かもしれませんが、普段からアイムーブが自由に使えるようになること!
これが大切です。

そのためには、アイムーブヘッドムーブの違いを理解し、 アイムーブを意識的に日々使うようにすることが重要です。

練習はとても簡単!!

1)頭をまっすぐに正面を向け、目玉を上・下・左・右に、斜め上に、斜め下に、また時々、右回りや、左回りに、動きは素早くではなく、できるだけ、ゆっくりと、じんわりとしっかり動かします。

まず、これまであまり使えていなかった、目玉を動かす外眼筋を動かせる状態を作ります。
早く動かすと出来ている気がするだけで、コントロールが甘くなりますので、できるだけ、ゆっくりとうごかしてください。

 

2)次に(1)が慣れてきたら、顔の正面にある1点(壁の時計や花瓶などちょっと離れたもの)を見つめたまま、目玉を動かさずに、顔を右に左にとゆっくりと振っていきます、上下や斜め方向にもゆっくりと振って、ときには右回りしたり、左回りして、目玉(視点)を固定したままで、顔を動かしていきます。

1)は、頭を固定して目を動かす。
2)は、目玉を固定して頭を動かす。  そんなエクササイズです。

とても地味な練習ですが、地道に続けておくことで、アイムーブが自然と使えるようになります。

ただ、外眼筋のエクササイズはやりすぎないように注意してくださいね。
なんか疲れたなと思うのはやりすぎです。 ほんの少しずつで次第に変化は現れます。 焦らずゆっくりとお楽しみください。

* 真面目な方はエクササイズも一生懸命になりがちですが、スムーズな動作を得るには ゆるーっとした滑らかな動きが大切です。 気楽にゆるっと位で丁度良いので、エクササイズはゆるゆるとお楽しみください!

しばらくしてアイムーブが使えるようになるに従い、急に立ち上がったり、急に振り返ったり、顔を急に動かした時にでていたような普段のめまいも減って、次第に乗り物酔いになりにくくなってきます。

心地好い未来を信じて試してくださいね。

もし、これを読んでいるあなたが、乗り物酔いを一度もしたことがなく、一体どんな感じなんだろうと思っている場合、アイムーブを一切せずに、目玉を顔の正面に固定したヘッドムーブ状態で頭をぐるぐる、ぐるんぐるんと素早く回してみてください、きっと1分もせずに、脳内の混乱ってこんな感じなのか、とわかると思います。
もし試すにしても、かなり気持ち悪くなるので、無理はしないでくださいね。

 

補記:

この記事は、乗り物酔いをしやすい方から相談を受け、体に訊いて答えてくれたものを、更に分かりやすく解きほぐしたものです。 体感を通して確認しても、やはりそうだなと思えたので、同じ苦しみを味わっている方の辛さの緩和に少しでも役に立てばと思い、目の動かし方のスタイルのチェック方法と、エクササイズの方法を公開いたしました。

体の状態や内部の環境はひとそれぞれです。
だから万人に確実な変化を及ぼすことは、もしかしたら少ないのかもしれませんが、一通り読んで、試してみて、自分に合うようだったら取り入れてみてください。

これで、辛い乗り物酔いや普段のめまいが少しでも楽になるといいなと思っております。
あなたの元に、素敵な未来が来ることを信じてお送りいたしました。