人間は直立歩行ができます。
たまに猫や犬の直立歩行動画もネット上で見ることができますが、あれはズルいですよね。 可愛過ぎです(笑)
逆質問! なんで普通に歩けるのでしょうか?
歩くときに、首を傾げて(かしげて)歩いてみると分かりますが、とても歩き難いですよね。
うまく歩けなくなると困るので、私たちの体には両眼が地面と常に平行であろうとする力が自然に働き始めます。
これをセルフバランス機能というのですが、無意識に働いてくれるとても便利な機能です。
いつも重たい鞄を右手で持ってる人は、右手が反対側の左手に比べて、自然と筋肉の量が多くなります。 また、重たいものを持つ手の反対側、左側の背筋も育つでしょうね。
鞄を持っているときでも、鞄を下ろしているときでも、常にバランスをとる機能が働くことで、左右差による僅かな傾きを感じることなく過ごせています。
でもこの時に、傾いだ頭を首の左側の筋肉が引っ張って調整をしたり、体幹のどこかの筋肉や背筋が左側に引っ張ったりしてバランスを取っています。
え、筋肉! そこが疲れたらどうなるの?
同じ姿勢をずっと続けていると、疲れますよね。
それと同じように、セルフバランス機能で活躍している筋肉もずっと働いていて、疲れ果てて頑張ることができない場合どうなるかというと、近しい部分の別の筋肉に頑張ってもらうように信号がいきます。
そして、そこも疲れると、更に近くの筋肉に信号が伝わり、カバーし続けてくれます。
カバーする先がどこにも無くなった時には、あちこちが疲れ果ている状態です。
でも、休むことができません、そう、歩くたびに、息も絶え絶え頑張ります。
ここまでくると、流石に、何かがおかしいと誰でもわかるようになります。
回復のキー! 一番最初のポイントを探せ!
カバーする部位が少ない腰から上よりも、腰から下、更に言えば、足首から下が原因だったりすると、カバーできる筋肉がたくさんあるので、気がつくのが遅れます。
もし今、肩や首をマッサージをして、瞬間的に楽になっても、再び凝るような辛い状態であれば、まずはご自身によるセルフチェックとセルフケアを実施してください。
セルフチェックの方法はこちら!
日常の所作を思い出しましょう。
オーバーアクションで日々の動作や所作を真似をすると、負担がかかっているところに気がつく筈です。
気がついた部位で、これ以上、下(地面側)に連鎖していないか、じっくりと感じてください。
日常の所作を思い出して、感じる部分がないか丁寧に探ってみてください。
原因となる部分が見つかり、セルフケアによって、その部分を完全に解すことができれば、セルフバランス機能が再び効いて、どんどん楽になってくれる筈です。
追伸:
私はこの部位を探すのがとても得意です。
私が体に訊くと、「あっちあっち」 や、「あそこからだよ」と、体が素直に伝えてくれるので、とても的確なお仕事が可能です