もしも、猫背で、ずっと背骨が詰まった感じがして仕方なかったら、ココに着目してみてください。

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そもそも、なぜ背中は丸まってしまうのでしょうか?

対策のためには、原因を知らないと対処ができませんが、一体どこに問題があると言うのでしょうか。

そこで、今回、着目するポイントを次の二つに絞ってみましょう。

 

1)背骨の動き

2)丸めようとする指令

 

1)背骨の動き

背を意識的に丸めてみてください。

丸めようとすると、当然、筋肉で動かしますよね。

気が付いたらなっている猫背も、実は筋肉を使っているのです。

そう、筋肉を使い、その位置で固定させようとする「なにか」がどこかに存在しているんですね。

では「なにか」とは何か?

先ほど、意識して丸めようとしたとき、筋肉は脳からの指令を受けて動いてくれました。

そう、意識して動かしたわけですが、実は意識していなくても、動かす指令がでているのをご存知でしょうか?

それは、誰もが持っている機能で、セルフバランス機能 といいます。

 

セルフバランス機能とは?

立ったまま、大きなスイカとか  大きな米袋とか、自分にとって、これはキツイなと思うくらい重さものを 片手で持ってみると、一体どうなるでしょう?

重たいほうに体が多少傾きますよね。
でも、ほぼ無意識に、バランスを取って立っていますよね。

決して、あれこれ意識せずに、なんとなく反対側に体を傾けていると思うのです。
これ無意識の指令に従っているんですね。

実は体の不調をカバーするときも同様にバランスを取ってくれています。

このセルフバランス機能は、実に優秀で、最小の労力で、最大の効果を得る方向で司令を出してくれます。
筋肉を常に使ってバランスをとり続けるのは大変なので、腕などの自重もうまく使ってバランスを取ってくれます。
もし、腕を前に組む癖があったなら、体が後傾するのを防ぐのに、腕の重さを使っている証拠です。 そんなときは手を後ろに組むと倒れてしまうのを味わえると思うので、試してみてください。

セルフバランス機能は、即座に指令を出したり、出し続けてくれます。
何かがあればすぐに働き始めて、休むことなく働く、働き者です。

丸まる背中、その部位?

体を知ると、理解が深まるので、骨からそれを見てみましょう。
丸まっているのは、胸のあたりになりますが、文字で書くと こんな感じ。

頭蓋骨(ずがいこつ) = 頭(実は結構重い 5ー6kg前後もある)

<背骨>
頚椎(けいつい)   = 首のあたり一帯
胸椎(きょうつい)  = 胸のあたり一帯
腰椎(ようつい)   = 腰のあたり一帯

<土台>
仙骨(せんこつ)   = 背骨の土台 左右の骨盤に挟まっている <ここも重要
尾骶骨(びていこつ) = ぶつけると痛いあれです

ここが

背骨が丸まると、クッション(椎間板)の一部が潰れ気味になります。
潰れたままだと、栄養も行きにくくなり回復力が減少します。

 

2)丸めようとする司令

背中が丸い人は、腰も強めに反っていて、お尻が出っ張りがちです。
ご自身の状態や、周りを観察してみると、そうかもしれないと気がつくかもしれません。

このとき、背骨の土台の仙骨が、体の前側に前傾気味になっていることで、その状態生まれます。
反り腰とか猫背は セルフバランス機能が働いた結果であり、今の状態の中でも最善をと頑張ってくれた状態なんですね。
これを 歪み だと認識すると悪いものとなってしまいますが、一番楽を作り出してくれいてただけなので、体を非難しないでくださいね。

仙骨の前傾具合が戻ってくれれば、再びセルフバランス機能が働いて、姿勢が自然と回復してくれます。

あとは、なんで、仙骨が前傾してしまったのか、原因を探って整えてあげるだけ。
大抵の場合、腰から下に小さな不調があり、そこをカバーしようと、あちことが頑張った結果そうなっていることが多いので、膝や踝、足や足指などを気にしてみてください。
調子の悪いところは触れると固かったり、冷えていたりします。
左右を触り比べて、どこが調子を崩しているのか探ってみてください。

そうやって、不調の箇所を自分で探り出して調えることができれば、再び良い姿勢の日々が取り戻せます。

一人ではよく分からないときには、こうしたことに理解のあるご家族や友人と確認しあうなどしてみると、気がつくことが多くなるので、きっと楽しいですよ。
更にもっと深く知りたい場合には、周りで詳しく分かる人や出来る人を探してみてください。

気がつけば変われます。
まずはそこから!