ずいぶん昔のことですが、ドイツの高級車の正規代理店のお店の方に聞いたことがあるのですが、ショールームの展示車が毎日、目に入っている人は、車の買い替えなどで、次の車が必要になったときに、毎日見ていない人と比べると、心理的な敷居がかなり低くなるそうです。
人は、毎日、見聞きしているものが、次第に自分の標準になります。
自分で自分にゆっくりと刷り込んで、自分にとっての常識は、そうやってゆっくりと出来上がるみたいですね。
私の今の移動は、車ではなくメインが電車です。
駅から近いから、車の併用から、電車だけになりました。
訪問などで知らない街の駅に降り立つとき、ご依頼がなかったら、もしかしたら、一生足を運ばなかったところかもしれないと思うと、何もかもが新鮮です。
そんな駅から歩いて出てくるときに、目にする看板。
どのお店も、自分のところに来て欲しいから、工夫を凝らしたものが多くて、それがまた駅前の景観をつくっていますよね。
このとき目に入るものって、体の欲求が、知らぬうちに出ていると思うのです。
例えば、食事後すぐだと、お腹がいっぱいなので、どんなに美味しそうなお店の看板でも、目に止まりにくいですよね。
そんなときは、他に興味があるものの看板が目に入っているはず。
体に何の必要もなければ、目に飛び込みませんし、逆に必用があるときには、とても強く飛び込んできます。
ああ、無意識に選別しているな、と思うのはそんなときです。
ところで
駅前クイックマッサージの看板が目に入ったことはありますか?
体の不調を、その場で調えてくれる、あのマッサージです。
もし、目に入っていなかったら、調子が良いことの表れなので、それはそれで全然OKです。
でも、せっかくなので、そんな情報をほんの少しだけお伝えすると、激戦区だと物凄く安いんですよ。
クイックマッサージは、以前の相場は10分1000円でした。
最近はそれが 60分2980円!! というのがあるんです。
10分換算でほぼ500円なので、以前の相場の半額です!!
タクシーの初乗りが下がったら、チョイ乗りで使いやすくなるように、気軽に使える金額だと、嬉しいですよね。
支払う側にとっては、大変ありがたいものの、それぞれの会社の弛まぬ努力によって、作り上げられたものだろうなと思うのです。
家賃や水道光熱費、タオルなどの損耗費、それに人件費。
よくよく考えると、かなりギリギリの価格設定だろうなと思うのです。
ただ、商売は、必要なところに、必要なサービスを提供すること、売れる場所で展開することが大切です。
供給する側としては、そこに勝機があるのも理解できるし、それを実践できる力があるというのは、本当に凄いなといつも思っています。
激安、安価、普通、高級、超高級とランクがあったとして、「安い」と思う基準は、一体どこにあるのでしょうか。
料理店だと、欲するものの違いでしょうか。
・ 場の雰囲気を得たい
・ 会話を得たい
・ 心の満足を得たい
・ 見た目の満足を得たい
・ 肉体が欲する栄養素的な満足を得たい
・ 満腹感を得たい
・ とにかく美味しいものが食べたい
他にも色々あると思いますが、何が欲しいかで選ぶお店が決まりますよね。
そうやって見ていくと、安いとか高いも、自分の感性が都度働いて、判断が常に変化しているんだなとわかると思うのです。
もし、あなたが体の不調を抱えていたら、一体どこに満足感を得たいのでしょうか。
得たいものが違えば、料理店と同じで、判断基準が変わると思うのです。
私のサロンである、ここがとても役にたつと思うのはこんなこと。
・ 根っこからの調整がいいな
・ 無理をしたり、強制ではないごく自然な変化が欲しいな
・ 痛くない施術がいいな
・ いずれ自分でわかるようになりたいな
・ そのうち自分で調えられたら最高だな
得たいものが合うといいなー と思いつつ、もし、全然違ったら、ここではないどこかが合うと思います。
とはいえ、あー、それ必要なくてごめんなさい そんな感じが一番嬉しいですね^^
目に入ってくるものが変わるのは、自分の隠された欲求が変化するから。
あなたの目には、今日なにが入ってきたかを、じっくりと思い出してみると、欲求の変遷がわかって楽しいかもしれません^^
明日はどんなものが目に入るんでしょうか。
自分の感じが、そうしてわかると、自分を知ることが少し上手になるので、ちょっと楽しいですよね。