日常の小さなイライラを取り除くと

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こんにちは。
 
普段使っているもので、小さなイライラっとするもの、身の廻りにありませんか?
 
私は、会社に勤めていた頃に、靴が、そうだったときがあります。
 
毎日履くあの靴です。
黒い靴です。
 
男性は、女性ほど、毎日見た目が違う靴に変えることは少なくて、同じ型の靴を、何足も持っていて、ローテーションを組んで回していることが多いようです。
 
私も、そうしていました。
 
ただ、唯一の誤算は、ずっと気に入っていた靴が、モデルチェンジでなくなってしまい、そのときは、忙しさにかまけて、このくらいなら、まあいいやという靴を選んでいたことです。
 
靴って、衣類と同様に身につくものです。
靴下を介してとはいえ、密着しています。
 
そんな靴の一部が気になっていたら。
そう、履き心地が気になっていたらどうなるでしょうか?
 
私の場合は、大体いい感じなのに、一箇所が気になりました。
 
履いていると、ずーっと気になります。
気が緩むと、もっと気になります。
 
人間の集中する時間なんて、そう長いものではありません。
だから、気にしなければならない状態が、そこそこ長く、ずっと続いていたのです。
 
意識から外すと、分かりにくいのですが、なんかや嫌だなという気持ちはずっとありました。
 
でも、その靴を同時に何足も買っていたので、まだ使えるものを捨てるのは忍びないからと、延々と履き続けました。
 
すると、次第に心が疲れてきたのです。
 
この関連性に気がつくのは、かなり後のことです。
 
 
なんか嫌なのに、ずっとある。 
でも、これくらないら我慢しようよ。
だって、新しいものを探しに行く暇がどこにあるの?
また、何日もかかって探すの?
それのが辛くない?
 
今は、忙しいから、これくらいなら我慢したほうが得だよ。
なにしろ、まだまだ使えるでしょ。
手入れもしているし、見た目も履き心地もそんなに悪くない。
それに、気になっているのはほんの少しじゃない。
我慢しておこうよ。
 
そんな気持ちがあって、ずっと履いていました。
 
でも、やっぱり辛いんです。
セーターで首のところに、チクチクしたものがあるときの、もっと軽いような感じが、延々と続きます。
 
今日も忙しいからと、毎日残業をしていると、家に帰って足を解放するまで、ずっとそれが続きます。
そして翌朝、またそれを履かなければならない。
 
だんだん、心が疲れてきます。
 
小さな我慢。
 
これくらいならいいかと、心のどこかで思っていても。
いや、そう思っているからこそなのか、重たいボディブロー(ボクシングで腹を打つ攻撃、じわじわと辛くなってきます)のように、次第に効いてきます。
 
 
その頃は、平日はもちろん、祝祭日もなんだかんだと働いていました。
  
とある週末に、仕事がとても上手く進み、自分が頭となって、監理をしている現場の仕事が早く上がったので、時間がほんの少し出来ました。
現場は都心の真ん中だったので、そこで、思い立って靴を買い直しました。
  
新しい靴は、どこにもチクチクするようなものはありません。
前の靴とほぼ同じ金額です。
なくなったモデルとほぼ同じ形です。
 
体の負担も、心の負担もなくなりました。
そこそこくたびれていたので、まだいけるという負担もなくなっています。
  
新しい靴を、おろして、初めて履いたとき、空気みたいに感じました。
一歩、歩くたびに感じてた、あの、嫌な雰囲気が消えています。
 
 
靴だけ変えただけなのに。
セーターのチクチクみたいなものが消えただけなのに。
 
日中はもちろんのこと、残業していても、そんなに辛くなくなったんです。
意識から完全になくなり、負担が減っていたんです。
 
そんな風にして帰ってきて、翌朝。
会社に行くのがぐっと楽になったんです。
 
 
とても小さな負荷なのに。
 
影響はやっぱりあったんですよ。
  
 
 
 
私は靴でした。
  
   
同じような負荷、どこかにありませんか?
気にも留めないような、それでいて、ずっと気になっている何かがありませんか?
 
もし、そういったことがあれば、改善してみてください。
 
小さなことこそ、結構大きな影響を及ぼしています。
 
我慢しすぎるのは、心の声、そう、自分の感情を強制的に抑え込んでいる状態です。
 
どうか、自分の内なる感情を大切にしてみてください。
 
たったそれだけと、他人にがいうようなことであっても、自分にとって大切なことであれば、
是非大切にしてあげてください。
 
自分を救えるのは、自分だけです。
 
私は靴で気がつきました。
 
あなたの、チクチクはなんですか?
もし、辛い思いをしていたら、是非見つめてみてくださいね。

あ、写真は大きなカボチャのへたです。
カボチャが大きくなるのに、とても大切な部分です。