もし、あなたが、今、スーパーネガネガくんだったとします。
スーパーネガネガくんとは、何を聞いても、何を見ても、全部ネガティブな視点からしか見られない状態のこと。
ところで、その ネガネガ 状態ってどこから来ているのでしょうか?
もちろん、ネガティブにも「良い面」は あります。
不安を減らし、安心感を得るためにと、あれこれ考えて、実際に実行出来る場合は、それが本当に「適量」であれば「とても良い面」だと思うのです。
失敗して痛い目にあったことでの学びや、それを目撃しての学びで「適量」で事前に「対策」が出来るようになることは、誰がどう考えてもありがたいし、大切ですよね。
でも、なんで、ネガのそんな素敵で良いところが、消えてしまったかと思うほどに、スーパーがつく程の ネガネガになってしまうのでしょうか?
実は、今ある自分の思考って、日々の考え方の癖が「超・強化」されたものなんですね。
考え方の癖 = 思考 と いっても良い位のものです。
いつでも「適量」で、丁度良い バランスで止まっていてくれたら、ネガだってとっても素敵な特性なのに、そこに止めておこうとしないと、実は勝手にネガ化が進んでしまうのです。
それは、癖が強化されるから。
最初は「適量」でいても、日々そればかりを突き詰めて、あれこれ考えていくと、それがどんどん得意になります。
すると、次第にそうした処理が上手になり、そのことについて、ある意味、素晴らしい専門家になるのです。
以前の位置よりも、ずっと先にいることになるのです。
そんな専門家と化した状態の目からみたら、それ以外の人は、まるで何も考えていないように見えてしまうので、これでは大変だ、自分がもっとしっかり考えないと、と考えて、より深いレベルで、あれこれを見て考えていきます。
すると、更にそのことに特化した専門家となっていきます。
そうなってくると、これまで以上に想像できることが、どんどん膨らんできます。
対策方法の選択肢も、どんどん増えていきます。
でも、不安感を元にしたものだらけとなるので、実際にはまだ起こっていない、小さな不安が、常に心の中を満たしきった状態になります。
本人がしているのは、不安を消すための行動。
だから、とにかく必死。
早くしないと、
すぐにしないと、
そう考えて、早々に対策を構築しておかないと危険だ。
そうした考え方の癖がどんどん強くなり、思考はもう休むことが罪悪だというレベルに。
だから、不安解消装置専用コンピューターともいえる感じで、情報が入った瞬間に、対策を生み出す思考が全自動で働き始めるのです。
本人はそれを悪いものとは思わず、自分ができる最高の良策を常に考えていると認識しています。
不安を解消できる方法を常に探り、できることから行動に移すことはとても大切です。
でも、杞憂レベルで、物事を考えてしまうようになると、もう行き過ぎです。
その状態が、スーパーネガネガくん。
どんどん、それが上手になっていった。 ただ、それだけのことなんです。
安心感を得るために、自らどんどん進んでいくことで、思考は変わってしまうのです。
心と体の健康のこと
それくらいにネガ化が進んでしまうと、何を見ても、どんな情報を手にしても、ネガネガ回路が 超・働いている状態。
すると、いつも不安ばかりが目につくので、心と体が全然休めません。
逆にいえば、休まる暇がないのです。
いつも緊張している。
恐怖がいつもあるので凍えるように冷えしまう。
心と体が冷えて固い状態だと、健康が蝕まれます。
運動もそんなにしたくないし、思考ばかりが更に働く状態になり、ネガ回路が益々強化されていくことに。
周りを見渡して、スーパーネガネガくんで、元気で快活で健康な人が妙に少ないのは、そんな理由からなんです。
で、大切なのはここから。
絶対にそこから抜け出せないかというと、そうでもありません。
日々の考え方が強化されたのが、思考。
であるならば、日々の考え方をスイッチさせていけば、未来は変わります。
だから、もし、今、物凄くネガっぽい考え方になっているなと、自分で気がついて、どうにかしようと思っていたら、次のことを試してみてください。
試してみたら、最初は気持ち悪いでしょう。
でも、それは、慣れていないから、そう感じるだけ。
繰り返して行うことで、いずれ慣れていきます。
それはこんな方法です。
1つのこと(情報)を手にしたら。
1) いつもの自分の考えで、方法や結論を出す。
2) 知人で一番明るい人なら、一体どう考えるかを想像して、方法や結論を出す。
3) とんでもなく明るい、スーパーポジティブな人なら一体どう考えるかを想像して、方法や結論を出す。
(例えば、私も大好きな 松岡修造さんなら、どう考えるか?)
4) 自分よりも、もっともっとネガティブな人だったら、どう考えるかを想像して、方法や結論を出す。
5) 全くの素人だったら、どう考えるかを想像して、方法や結論を出す。
6) 自分よりもプロで、更に先を進んでいる人だったら、どう考えるかを想像して、方法や結論を出す。
というように、一つのことに、とりあえず6つの視点で物を考えるんです。
これ、パッと文字で見ると、とても大変そうですが、思考が得意な方にとっては、実はそんなに大変なことではないでしょうね。
普段はこれ以上の、先の先の先の先の先の先の先の先ーーー くらい、 先を見ているのですから。
数手くらいのこのレベルなら、余裕でいけちゃう ことでしょう。
実は苦手なのは、それよりもポジティブな考え方。
ですが、知人の誰かや、有名な方を思い起こすように、知っている人目線で考えると、とても想像がしやすくなります。
こうして、ポジな考え方も少しずつ出来るようにしていくと、ネガ化が加速せずに済むのと同時に、偏りのあった考え方の癖が、少しずつ戻ってきます。
とても狭い視界での瞬時の判断から、鳥瞰図でふわっと見るかのような、大局観のある判断。
どんな情報も、全体像をみるのが大切です。
あとは、適度な運動。
心と体の負担は、日々の単位で同等にすると、とても安定します。
一瞬では変われない。
でも、変化した分は、必ず変われます。
これまで育ててきたように、少しの時間は必要です。
もし、そうしたことに、ずっと悩んでいて、ずっと困っていたら、ぜひ試してみてくださいね!!