まず、全てを選ぼうと思わないこと

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苦手ってあんまりない。
どんな仕事も大抵こなせる。
何をしても、だいたい上手くできる。
 
 
そんな人は、いざ、自分で何かをしようとした時に、ついつい、何でもできるように思うことがあります。
 
とんでもない失敗の経験がなく、そこそこの成功を常に収めていると、そんな考えが生まれることがあります。
 
でも、人間の資質や能力は、実は全方位万能というほどのことは、あまりありません。
  
 
ただ、身の廻りを見渡してみると、一芸に秀でている人は、結構なんでもこなしてしまうことがあるのに気がつきます。
 
それは、一芸を身につけたからこそ、できることがあるためです。
 
どういうことかというと、最初に身につけた良いものが、他の分野の、全く新しい世界では、どこに、どう当てはまるかという「指標」を持っているからなのです。
 
その指標を使い、新たな分野で、自分がまだできていないことを、全体を見渡して、見つけることができるのです。
 
そうすると、どこを補強したり、どこをどう伸ばせば良いかを、とても効率的に知ることができるので、同じ時期にスタートしても結果が大きく変わっていきます。
 
だから、他の分野でもすぐに芽が出てくるように見えるのです。
 
そんなに優れた人であっても、よくよく見れば、全方位に万能ではないことに気がつくでしょう。
 
 
更にもっとよく見渡せば、何かが出来る人ほど、とても謙虚であることが多いのに気がつくでしょう。
 
そういう人は、実は、自分の本当の実力を知っているのです。
 
本当の実力を知ることのできる物差しを持っているから、かなりのことができていても、驕り高ぶることがないんです。
 
それに、周囲の方の力や知恵をいただくことが、とても大切で、それを必要なことも、知っているから、人との繋がりをそれはそれは大切にしています。
 
だから、更に力を付けて、さらなる高みに上っていくことができるのです。
 
 
ここで、それ以上のことが自分にできているだろうかと、振り返ってみれば、それほどではないなと思うことが多いでしょうね。
 
もちろん、飛び抜けた力を持っている方も居るでしょう。
 
そんな方が、かなりの方向をカバーできたとしても、すなわち全方位に万能である、ということはあまりないでしょうね。
 
大抵の場合、資質や能力は満遍なくあることはとても少なくて、特定の部分や、ある方向への偏りはどうしてもあります。
 
同じ料理教室で、同じ日に習い始めても、差がでてくるように。
同じ楽器を習っても、奏でた曲の雰囲気が違うように。
 
差はあって当然。
 
スーパーマリオのように、何に対しても無敵な人はほとんどいません。
 
たとえ外部からそう見えても、本人の内部ではそんなことはないでしょうね。
 
 
だからこそ、自分の特質がどこにあるかを、丁寧に探ればいいんです。
 
自分は、何が得意で、何が好きで、何が止められないことかを、しっかり見ていけばいいんです。
 
簡単に言えば、家族や身内に、止めろといわれても、どうしても止められないこと。
それから、人が結構苦労しているのに、自分は簡単にできてしまうこと。
 
そこに注目すればいいんです。
 
数字が得意な人は数字だろうし。
絵が得意な人は絵でしょう。
デザインが得意な人はデザインでしょう。
分析が得意人は分析なんでしょうね。
 
そんな風に、自分は何が得意で、何が好きかを、じっくり調べてみればいいんです。
 
もし、自分のことが、良くわからなかったら、周囲の人に、私は何が得意で、何が苦手に見えるかを教えてもらえればいいんです。
 
SNSで問いかけて、誰かに教えてもらってもいいんです。
 
他者評価ほど正確です。
 
そんなに得意でないことを、一生懸命伸ばすよりも、もともと得意で、とても好きなことを中心に据えていけば、いいんです。
 
そうしてたら、いずれ一芸に秀でた人と同じように、最初の核となるものが作れることでしょう。
 
なにしろ、止めろと言っても止められないことだから。
 
寝食を忘れて取り組めるようなことであれば、方向性が極端に間違っていない限り、自己分析ができていさえすれば、いずれ芽が出るでしょうね。
 
何でもできるは、没個性です。
誰かの役に立つには、頭一つ分でいいので、どこかの分野で一歩先に出ると選ばれやすくなります。
 
 
あなたの、特性はどんなところに、どんなものが見つかるでしょうか?
 
一芸に秀でていても、ぜひもう一度、自分の資質や能力を見つめ直してみてくださいね。
 
私も、もう一度やってみます。