手は、本当に働き者。
だからという訳ではないのでしょうが、ずっと働き続けていても、肩や、腰のように、痛みを早めに伝えてくれることが少ない部位かもしれません。
そんな手が疲れ果てて「辛いよ」とお知らせしてくれたなら、早々にどうにかしてあげる必要があります。
好みのクリームや、心地好いオイルを使ったハンドマッサージを受けたり、自分でするのも良いでしょう。
でも、ある部分を意識をして、そこを緩めていこうとすることで、大きく変わると知ったら、どうでしょうか?
あなたは実際に、それをやってみたくなるのではないしょうか。
そう、意識で「手はこんなものだ」という常識とされている思い込みを外して、手の持っている本来の機能を最大に引き出してあげるように意識するだけでも、手はこれまでとは結構違う、素直な反応を示してくれるようになります。
手の凝りは、指の骨の付け根からくることが多く。
ここが緩むと随分楽になります。
楽になるどころか、回復が早くなる分、疲れることが少なくなります。
自由度が上がると、手が動かしやすくなり。
あれこれ使う人にとっては、とても快適に。
さて、それはどこでしょうか。
どこを意識したらよいのでしょうか。
それは、手の平の付け根、手首のすぐ先にある、合計8個にもなる、小さな小さな骨の集合体。
手根骨という名前がついた集合体。
それぞれの骨にも名前がちゃんとついていますが、詳しい名前は知らなくても大丈夫。
場所だけ、手の平の どこにあるかがわかればOKです。
その骨たちは、指の骨の付け根にあたる部分。
この図の黄色い丸いところが、その骨の集まりのある辺りです。
小さなその骨たちは、指の骨の根元にあり、指の動きを問題がないように、動きやすいようにと集まってくれています。
この骨達は、江戸銘菓の雷おこし(昔からある和菓子の一つ)みたいに、蜜でカチコチに固められているわけではなく、本来は少しずつ動けるようになっています。
でも、この少しずつが、錆び付いたかのように動きが止まり始めると、疲れが一気にたまります。
滑らかな動きで、指の動きをサポートしているのに、ここが、あんまり動けなくなったら、あちこちに負荷がかかるから。
当たり前といえば当たり前な話。
でも、ここは、動きが硬くなりやすい部位なんです。
なので、殆どの人が、硬くなっている気がしています。
どうやって見分けるかというと。親指の先端と小指の先端をくっつけて、手の甲に丸みが生じるかどうか。
丸みが生まれれば、この骨達の集合体が、動いてくれていることになり。
丸みが生まれにくい(変化が見られない)場合には、動いてくれていないという判断がつきます。
ではどのくらいいくのでしょうか?
この写真は、この文章を書いている人の手です。
手の平の幅がかなりありますねと、よく言われる手です。
それが 指を集めて、丸めるとこんな感じに
自分の手の写真を見て、なんか楽しくなかったので、ほんの少し、柔らか目に見えるように加工しちゃいました。
この写真で、一番見て欲しいところは 手の甲の丸まり方 です。
それ以前の写真を撮っておけば良かったのですが、疲れていた時には、もっと 平坦で のっぺりとしていました。
それが、手根骨を意識して調えていくことで、手の平の幅が、手首の幅と同じくらいになるまで、丸まっています。
もう一度お伝えすると、手根骨の位置はここです。
ここが柔らかく動けるようになると、同じように、丸まり始めてくれます。
でも、ここは平なのが普通(丸まらないもの)だと思っていると、丸まりません。
人の意識って面白いもので、こうなるんだろうと思うと、次第にそうなってくれます。
そう思わないと、そうならないんですね。
だから、この位置の骨の集合体が、自由に動けるように意識してみてください。
手根骨 で イメージ検索すると、とっても解りやすい図がすぐに出てきます。
どんな骨達なのか、詳しく知りたい方は検索して、好みの図を見てください。
今日のこれは、意識した瞬間にすぐに変わるというものではありません。
でも、触れたり、マッサージしたり、手を開いたり閉じたりして動かしながら、数日続けて、変化を楽しんでみてください。
お、少し変わったかもと、小さな変化を感じながら進めていくと、緩みがどんどん加速します。
痛みや疲れにフォーカスせず、なんか緩んだら楽しそう! そんな感じで進めてみてください!!