体は恐ろしいほどに、省力化が好き。 だから使い方一つで良くも悪くも大きく変わる!

足を肩幅くらいに開いて、何も考えずに まっすぐに立つ。

そのとき、両手の指先は、どこにあるだろうか?

パンツ(ズボン)の縫い目は体側にあるけれど、そこと一緒だろうか?
それとも、前の方にあるだろうか?

手の位置

本当は、横にあるくらいが良いのだけれど、たいていの場合、この図のように前にあることが多い。 そんな手を真横に置くと、体が後ろに引っ張られるようであれば、反り腰や猫背と言われる状態で、ほぼ間違いがないだろう。

しかし、一体なんで、手が前に出ちゃうのだろうか?
なんで そうなるのだろうか?

そう、腕が本来の位置よりも前にある、その理由を考えてみて欲しい。

何故、前にあるんだろう?

その理由だ。

手が前気味にいつもある方は、前で手を組む分には、とても安定するはず。

そして、真横や、後ろで手を組んだら、背中側に引っ張られるように感じるだろう。

そこに大きなヒントがある。

そして、それは、体が大好きな省力化が関係している。

間違ってもいいから想像してみよう。
すぐにネット検索で見つけてばかりだと、想像力が落ちてしまうし、体感覚がどんどん鈍くなってくる。 それはちょっと勿体ない。

体にも聞いて、答えを探れば、自分なりの答えが生まれるだろう。

間違ってもいいから、そこを大切にすることが、生きていく上で大切な役割を果たしてくれる。 このことはまた別の機会に伝えることとして、自分なりの答えは見つかっただろうか?

さて、世の中のスピードが速くなっていて、これ以上書いていると、とんでもなく長いと言われそうなので、この辺で答えをお伝えしよう。

肉体。
そう、骨や筋肉も重量がある。
当然だが、忘れがちだ。
その重量を体は実に上手く使っているのだ。

手を前気味に置く人は、体全体が後ろに倒れる方向の力を常にもっていて(反り腰で猫背=仙骨が前傾している状態)それを、腹筋を使って常時支えるのは、とても大変。
それは、できれば避けたいくらいに大変なこと。

だから、労力の少ない腕の重さを使ってバランスを取っている。

最小の労力で最大の効果。
体はいつもそうだ、とても賢い。

そのためには、真横ではなく、前に。
腹筋を使いつづけるよりも、腕を気持ち前にするだけの、最小の力でことが足りる。

だから、手が前気味になっている。

自動でこれをしている体とは一体なんと優秀なのだろう。

微妙なバランスも自動で制御。
顕在意識は関与せず、自動でそれができている。

だから、分からない。
だから、歪みが進んでも、とても分かりにくい。

ただ、それほどまで優秀なセルフバランス機能なので、そうなる原因の歪みを調えさえすれば、あとはお任せで、再びバランスを取り直してくれる。

くどいけど、なんと優秀な機能だろうか。
反り腰で猫背の場合、仙腸関節の動きが悪い(渋い)ことが多く、そこを緩め動きを滑らかにする。そして、仙骨の傾きをそっと正しい位置に誘うだけで、するりと難なく変わってくれる。

あとは、そうなってしまった、更に先にある原因を探っていき、根っことなる原因の部位も追いかけて調えてあげるだけ。

たったそれだけで、体のバランスはとても良くなる。
調えたのは、大きくわけて2箇所だ。
仙骨の前傾具合(仙腸関節含む)、それに、そうなる原因の根っこだけ。

なのに、素晴らしいセルフバランス機能が、手の位置を調えてくれるのだ。
肩の巻き込みを調えてくれるのだ。

施術の途中であっても、手が真横につき、手を前に組んでも、後ろに組んでも、背中側に引っ張られることもない。
椎骨と椎骨の間にある、椎間板の圧迫が緩めば、腕の重さくらいは吸収されてしまうのを体感することができる。

人間の体の機能は、本当に優秀。
故に理屈が分かって、ポイントさえ間違えなければ、とても強い味方になってくれる。

調えるのに、圧は必要ない。
ただ、そっと触れて、促すだけ。

促されてできた、快適な体。
体感で、理解できたら、あとは、日常に起きる負荷の原因を探って、対処する方法を身につけていくと、さあどうだろう。

再び悪くなるのが、ちょっと難しい、そんな状態になるのが容易に想像できることと思う。

ここでの施術は、そうやって、体の自然な仕組みを体感を通して学んでもらうことにある。

頭では納得し難いことも、食べ物の美味しいものの味わいを覚えるように、体感が伴うと理解しやすくなる。

一生の宝物。

覚えに来てもらえたら、私はとても嬉しい。