肩とかが凝っている時に、本当はやらないほうがいいのはこの二つ

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肉体は、生きています。
生きているのです。
 
生きているから、命を守ることが、
何よりも最優先されるので、
嫌いな虫とかが、いきなり出現したりすると、
ギャっ とか ヒッ と なって
防御のために、手や足を一瞬縮めて体を小さくします。
 

それと同じように、体のごく素直な反応として
とても強い力を入れられると、危ないと判断して
防御のための反応が始まります。
 
 
肩とかが凝っているときに、
早めにメンテナンスができれば、
まだそうハードなコリコリの凝りではないので、
揉むにしても、ソフトタッチでどうになかると思うのです。
  
でも、長い時をかけて熟成してしまったかのような、
酷い凝りの場合、ゴリゴリ、バリバリした凝りなので、
コリコリのときよりも感覚が鈍くなっています。
  
そうすると、
軽く触れたくらいでは、押された感じがしないから、
納得しやすい力で、わかりやすく、
グイグイ揉んでもらえたらいいなと、思うでしょうが、
実はここに、小さな、
いや大きな問題が発生します。
  
といっても、これは命を守る自然な反応なので、
本当は問題ではないでのですが、
それを望み実施した時に問題がでます。
  
 
強もみをすると、筋肉はかなりの勢いと力で押されます。
解す(ほぐす)ではなく、潰す(つぶす)といってもいいくらいの強さ。
 
すると、体は「外敵に襲われた」もしくは「同等の状態」だと
感じるのです。
 
「筋肉」それ自体には目がないので、
そこに与えられた刺激だけで、今何が起きているかを、
無意識に、反射的に判断します。
 
だから、そうなります。
 
 
例え、本人の好みで「強もみ」をどこかで誰かにお願いをしたとしても、
細胞レベルでは、外敵扱いになってしまうのです。
 
すると「これ以上潰されたら壊れてしまう」となります。
 
「何よりも大切な命に異常をきたす恐れ」があると判断し、
守ろうとする反応がすぐに始まり、筋肉が収縮して硬くなるのです。
 
これ以上、外圧に侵食されないように、筋肉が命を守るバリアとして
活躍し始めるのです。
 
  
面倒だなと思うかもしれませんが、
こうして無意識下で命を守ってくれる体って、
とてもありがたいですよね。
    
 
さて、そんな仕組みが働いているところを
さらに強い力で「潰し(つぶし)」が入ったら、どうなるでしょうか。
細胞や細胞膜とかが壊れちゃいそうですよね。
 
凝りをただ解したいだけなのに、
そうした強すぎる刺激は困ったことになるので、
一つ目のしないほうがいいことは、「強もみ」でした。
 
「解す(ほぐす)」のと「潰す(つぶす)」はまるで違うので、
気をつけてみてください。
  
 
 
あと、もう一つはなんでしょうか?
 
 
こちらも同じように、防御反応のことです。
 
先ほどは、潰すように強く押す「強もみ」でした。
 
こちらは、結論から先にお伝えすると。
「刺激の強い無理矢理なストレッチ」です。
 
ストレッチも、息をゆっくり吐きながら、自重を利用して伸ばすものならば、
ゆるゆると時間をかけて穏やかで自然な反応をしてくれるので、
特に問題はないのです。

でも、短時間に、一気に強く伸ばすとなると、
全く様相が異なってきます。

本人の意思で動かすにしろ、無理な力で一気に動かされたら、
体だってビックリします。
 
体が悲鳴をあげて「これ以上は無理だよ」と「痛み」を伝えているのに、
どこかで見知った知識による、強い思い込みから
「ここまでしないといけない」と、無理をしたら、
細胞はどうなるでしょうか?

 
 

体的には、

ビックリ = 防御反応のスイッチオン です

つまり、
 
無理をして「強く伸ばしすぎる」や「一気に伸ばしすぎる」などで、
このスイッチがオンになり、守ろうという防御反応が瞬時に始まり、
筋肉が収縮方向へ働き始めるのです。
  
その反応があるのに、「伸びないなー、これではいけない」と
強い思い込みで、無理に動かしたらどうなるでしょうか。
 
無理に伸ばされ、更に痛むと、防御が更に強くなりますので、
妙な循環が始まってしまいます。
 
もし、あなたが、本当の意味で「体を心地良く、軽やかに」動かしたいならば、
そうした、命を守る反応のスイッチのありかや、その出方を知って、
ここまでなら大丈夫なんだというところを、ぜひ見極めてみてください。
 
   
実は、体の凝りを緩めるのことができるのは、
肉体の仕組みだけではありません。
心にも緩めるための仕組みがあります。
 
だから、肉体ばかかりに目を向けず、
心のそうしたスイッチを上手に入れると、
結構するすると変わったりもします。
 
木だけではなく、森をみるような意識で、
ちょっと俯瞰した感覚で、体と会話をしてみてくださいね。
 

体に訊いて仕組みを教えてもらい、
お伝えすることが得意な Hidamariからのお知らせでした。